抄録
総合評価方式は,1998年に導入して以来,品確法の成立により,国土交通省をはじめ多くの発注機関において採用されてきたが,建設産業を巡る厳しい経営環境などを背景に,その見直しを求める声も出てきている.本研究では,国土交通省直轄工事を対象に,総合評価方式における技術審査結果を分析し,標準型の技術提案については配点が大きい割には得点差が小さいこと,簡易型では技術提案以外の得点率の差が得点差に有効に表れていないことなどの課題を抽出した.また,落札者と非落札者の得点差の出やすい技術提案の設定,技術提案以外の評価項目を重視した配点構成への変更,「公共工事長期品質評価制度」(仮称)の創設・活用,技術提案を行わない総合評価方式の採用等の改善案について提案を行ったものである.