2019 年 75 巻 2 号 p. I_212-I_224
国土交通省は,欧米諸国で多く用いられている施工の実態等が反映された応札価格を積算に取り入れる方式であるユニットプライス型積算方式,施工パッケージ型積算方式を導入したが,応札価格が施工の実態等を反映した価格であることが確認できないことから,未だ応札価格を積算に取り入れられていない.
本研究は,積算基準類が応札価格の価格形成に与える影響の大きさ,施工の実態等が応札価格に反映されていない状況,原因と考えられる応札者の積算基準類への依存の大きさを明らかにし,その構造について考察した.応札者が発注者の積算を推算し,応札価格を形成している実態を確認するとともに,応札前に下請企業を確保することが,応札価格算出時の積算基準類に依存する割合を下げることに繋がることを確認した.