土木学会論文集D
Online ISSN : 1880-6058
ISSN-L : 1880-6058
和文論文
市民の外出活性水準を考慮した地域公共交通の評価に関する基礎的検討
吉田 樹秋山 哲男竹内 伝史
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 65 巻 3 号 p. 348-359

詳細
抄録

 成熟社会の地域公共交通は,市民生活を支える大きな役割を担っている.しかし,わが国の乗合バス事業は,利用者が減少傾向にあるうえに,独立採算原則の下に運営されていることから,採算性などの事業効率性を根拠に路線の廃止や減便が実施され,市民生活に欠かせない移動が確保されていない場合がある.そこで,本研究は,日常社会生活における空間的移動の確保を考慮した地域公共交通の評価手法を検討する.具体的には,空間的移動の達成水準を地域別・属性別に集計した概念として,外出活性水準を定義し,その推定モデルを構築する.そのうえで,現況の交通サービスでは移動の達成可能性が確保されていない地域や属性を評価するとともに,公的補助を投じても維持を図る必要のあるバス路線の抽出を試みる.

著者関連情報
© 2009 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top