土木学会論文集E
Online ISSN : 1880-6066
ISSN-L : 1880-6066
和文論文
床版上の空港アスファルト舗装内部残留水の検知技術に関する基礎的試験
早野 公敏前川 亮太野口 孝俊阿部 長門平山 和幸
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 4 号 p. 668-682

詳細
抄録
 空港アスファルト舗装の点検診断技術の高度化を目指して舗装体内部の残留水を検知するために,試験舗装を新たに構築し,光ファイバ水分検知センサによるモニタリングと電磁波レーダによる探査を試みた.その結果,試験舗装内部の排水性アスファルト混合物層における残留水発生および排水に伴う残留水消失に対して,埋設した光ファイバ水分検知センサは良好な応答を示した.また舗装表面から電磁波を送信させ,舗装内部からの反射波を受信して反射時間を算出したところ,残留水の存在により平均して反射時間が約10%増加した.コンクリート床板のように電磁波の反射面として着目すべき層の境界が明確に存在する場合,反射時間が選定し易く,電磁波レーダ探査による残留水検知は有望であると考えられる.
著者関連情報
© 2008 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top