抄録
この論文では、東京工業大学土木・環境工学科において、英語教育をどのように取り入れているかについて、実践された取り組みの方法を紹介する。過去数年間、4年間の学部教育期間中に、学生の英語力を向上させる戦略的構想が練られてきた。ここではこれらの構想の成果を、英語で論文を発表した学部生の最初のグループの調査結果を含め、論議検証する。結果は、学生に英語の論文発表の準備をさせるための、学部における教員学生両方の努力が必要であることを示している。またそれは同時に大学院において要求される英語能力向上にも現れている。ただ、学部4年生の卒論発表を英語で行うことは時期尚早ではないかという多少の懸念は残されている。