土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
和文報告
地下水質情報に基づくVOC汚染に対するバイオスティムレーションの事前予測の可能性
鈴木 圭一安藤 卓也伊藤 善孝佐藤 健
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2011 年 67 巻 2 号 p. 54-59

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抄録
 塩素化揮発性有機化合物による土壌・地下水汚染対策としてバイオスティムレーション法が広く適用されつつある.しかし,その化学的,生物学的機構が複雑であるため,サイトで採取した土壌・地下水を用いた室内試験を実施しなければ,数値モデルのパラメータを予測することは困難である.本論文では,実サイトにおけるバイオスティムレーション法の効果を予測するための基礎情報であるラグ期,反応速度に影響する因子を評価する分析手法を示した.既に浄化を実施しているサイトを含む,37サイトでの室内試験結果を確率論的に再解析し,パラメータのDO,ORP,pHなどの地下水質への依存性を把握した.
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© 2011 公益社団法人 土木学会
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