抄録
嫌気性散水ろ床型の処理法であるAnDHSと既存技術であるUASBリアクターを用いて,30℃条件下におけるメタノール含有排水の連続処理実験を行った.その結果,COD容積負荷5.0~10.0kg/m3-sponge/d(AnDHS),5.0kg/m3/d(UASB)において,全COD除去率の平均は90%以上を達成した.保持汚泥のメタン生成活性の測定とPCR-DGGE法による菌相解析より,両リアクターにおけるメタノールの変換は,直接メタンとなる経路が主であった.この反応を担う古細菌は,AnDHSでMethanomethylovorans hollandicaに近縁な種であり,UASBでMethanosarcinaceae, Methanosarcinalesに属する微生物であり,両リアクターで異なった.