土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第39巻
石狩湾新港地域バイオガス化システムの事業化に向けた検討-2項ロジットモデルを用いた食品廃棄物収集量推定手法の提案-
渡邊 翔古市 徹石井 一英
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2011 年 67 巻 6 号 p. II_501-II_512

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抄録

 本研究は,石狩湾新港地域でのバイオガス化システムの事業化に向けて,排出者の協力度と賦存量から,特に施設の規模設定のために重要な食品廃棄物(一般廃棄物を対象)の収集量を推定する手法を提案し,その収集量に与える影響要因を明らかにすることを目的とした.本手法では,選択問題によく用いられている2項ロジットモデルを,食品廃棄物の分別排出行動に適用し協力度を算出することを試みた.また,排出者の意向を反映した精度の高いモデルの構築を目指し,分別排出協力への影響要因を抽出した後に選好調査を実施する2段階の調査を行った.その結果,石狩湾新港地域で72 [t/日]の食品廃棄物が収集可能と推定された.また,家庭では「処理手数料」が,小売業・飲食業では「分別精度」が収集量に大きな影響を及ぼすことを明らかにした.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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