抄録
本研究では,送水ネットワークを対象にしたライフサイクルコスト(LCC)及びCO2排出量(LCCO2)の把握を試みた.仮想地域を対象にしたケーススタディを通じ,人口密度の差異が及ぼす影響を推定した結果,人口密度の減少に伴ってLCC及びLCC02が著しく増加する傾向が示された.また,将来の人口減少を想定し,合理的な管路口径のダウンサイジング化を検討するための分析を行ったところ,口径を過度に小さくするよりも,多少の余裕を持たせたダウンサイズの方が,ライフサイクルでの経済的負担及び環境負荷が少なくて済むことを明らかにした.