抄録
本研究では,社会,経済,環境を細分化した15領域を設定し,各領域に,他者への配慮,多様なリスクの備え,主体の活力といった持続可能性に係る3つの規範を当てはめることで,地域の持続可能な発展指標の尺度を設定した.この尺度を用いたWEBモニター調査を実施し,内的整合度を基準として15領域毎に3つの尺度を絞込み,合計で45の尺度を抽出した.
作成した尺度を用いた分析の結果,(1)人口規模が大きな都市では「地域の持続可能性」に関する変数値が有為に高い傾向にあり,規模が小さい都市あるいは市町村で変数値が有為に低い傾向にあること,(2)「住民の幸福度」は「地域の持続可能性」とともに「住民の地域への関与度」に規定されること,(3)「住民の幸福度」の規定構造は地域の人口規模や住民の基本属性によって異なることを明らかにした.