抄録
下水二次処理水の高度処理において, 浄水汚泥および/またはクレソンを用いたろ過方式とそれに伴う資源回収について検討した. ろ過速度0.13~0.25m/日において, 浄水汚泥がろ材のとき, リンは除去率97~98%とほぼ完全に除去され, しかも処理水へのアルミニウムの溶出はほとんどなく, 浄水汚泥は高度処理に有効利用できることが示された. 浄水汚泥のリン酸飽和吸着量はラングミュア式より0.87mg/g乾燥と推定され, また, 実験終了後にアルカリ抽出法を適用すると, 浄水汚泥中リンの74~80%を回収することができた. 一方, 成長したクレソンには流入した窒素の14~19%, リンの8~9%, カリウムの41~50%が含まれ, クレソンを用いた植生浄化法は三大栄養素の回収に効果的であった.