土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
地球環境研究論文集 第22巻
気候変動にともなう理論包蔵水力と流況に基づく水力発電量の将来変化
眞﨑 良光花崎 直太高橋 潔肱岡 靖明
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2014 年 70 巻 5 号 p. I_111-I_120

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抄録

 4種類の異なる温室効果ガス排出シナリオに基づき,全球規模での理論包蔵水力とその将来変化を推定した.河川流量は,5つの全球気候モデルからバイアス補正した気象データセットを入力気象データとし,全球水文モデルH08を用いて計算した.1960~1989年における全球の理論包蔵水力は43,890TWhであり,将来,温暖化が進む気候シナリオほど大きな増加傾向を示した.また,流況曲線に基づく水力発電所の設計仕様の仮定の下で,河川流量の季節変動から水力発電量を推定した.この水力発電量も,将来増加傾向を示したが,その増加量は理論包蔵水力に比べると小さかった.流量設備利用率の将来変化の地理的分布は,概ね理論包蔵水力のそれと一致するが,河水利用率の将来変化の地理的分布は,理論包蔵水力のそれとは大きく異なる.流量設備利用率と河水利用率の将来変化傾向から世界各地域を4つに類型化し,それぞれの類型化した地域に特徴的な,将来の気候変動による水資源量と発電量への影響を論じた.

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© 2014 公益社団法人 土木学会
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