抄録
本研究では,温度フェーズ二段嫌気性消化における前段発酵槽の温度変化による運転特性の違いを明らかにするために,高温-中温(55℃-35℃)型二段消化プロセスと超高温-中温(70℃-35℃)型二段消化プロセスの連続実験を行い,単槽中温消化(35℃)と比較して長期的な運転状況,有機物分解特性及び固形物加水分解特性を検討した.その結果,超高温-中温型温度フェーズ二段消化プロセスは長期間に安定した運転が行われ,そのVS分解率は単槽中温消化と高温-中温型二段消化プロセスの値に比べてそれぞれ1.39倍,1.16倍となり,二段消化の前段の温度を70℃に設置することで有機物分解率と固形物可溶化率が高くなることなどが明らかとなった.