2015 年 71 巻 6 号 p. II_273-II_278
国連を中心に持続可能な発展目標が議論されている.持続可能な発展を実現するためには,その目標を総合計画に位置付け,戦略的に取り組むことが効果的である.本研究は,環境面で先進的な23の環境モデル都市を例に,総合計画の基本目標を分解し,別に設定した包括的な目標の項目と対応付け,持続可能な発展に関する目標の4分野が各々占める割合を評価した.その結果,環境面の項目の割合が少ないこと,見出し語を分析対象とした場合に特に少ないことが分かった.今後,地域の上位ビジョンに持続可能な発展の目標をバランスよく示すことが望ましい.