抄録
大学で環境科学やその他を専攻する学生の環境科学に関する用語の認知度についてアンケートを実施した.入学直後の1年生と2年生以上について実施しており,集計結果は14年前に九州大学で農学部学生を対象として実施された結果と比較した.その結果,全体的には知識は低下しているようであるが,自然エネルギーやハイブリッド車など最近の環境問題に関係するいくつかの用語については,現在の学生の方がよく知っている結果となった.さらに,アンケート結果を自己組織化マップにより8つのグループに分類し,マップとグループごとのレーダーチャートを描画してグループそれぞれの特徴を抽出した.それによると,環境科学部とその他の学部の学生の間の結果の違いが明らかになった.またアンケート結果の分類に自己組織化マップが有効であることが確認された.