抄録
高精度な干潟ハビタット評価を行うために,詳細な環境情報を面的に得られる手法として UAVによる低空航空写真撮影および複数の平面写真から三次元モデルを構築するSfMを用いた地形モデリングを行い,微地形の再現と地形モデルの鉛直精度検証および画像解析によるハビタット区分を行った.SfMは相対的な標高の変化については敏感で微地形をよく再現できており,RTK-VRS測量による標高と地形モデルから抽出した標高を比較すると標準偏差が2.7cmから5.2cmほどであった.適切な地表基準点(GCP)を設置してキャリブレーションを行う必要があるが,UAV-SfMにより作成された地形モデルは,河口域のハビタットや土砂輸送評価を行うのに十分な数cm程度の精度を持っており,航空写真と同程度の解像度を持つ地形モデルを用いることで微地形に依存する生物のハビタットを高精度に評価可能であると考えられた.