土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第52巻
大気・水環境中のPAHsの異性体比を用いた発生源の検討
尾崎 則篤小島 啓輔金田一 智規福島 武彦
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2015 年 71 巻 7 号 p. III_151-III_159

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抄録
 異なる発生源と環境フィールドで5つのPAHの異性体比を用い発生源と大気から水系へのPAHsの流出の過程を検討した.異なるフィールドでそれぞれの異性体比の違いを効果量dにより算定し,その平均値を取ることで発生源と環境フィールド,またはフィールド同士の類似性を評価した.解析により,多くのフィールドでディーゼルまたはバイオマス燃焼の寄与が大きいと評価された.広島湾底質への負荷源と経路を考察し,西部はディーゼルとバイオマスの両方が,東部はバイオマスの影響が大きいと考えられた.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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