抄録
医療用水中の従属栄養細菌およびエンドトキシン(ET)の増大に対する銅製水道管による抑制効果を連続通水実験により検証した.アニュラーリアクター3台にポリカーボネート(PC),ステンレス(SUS),銅(Cu)の試験片を装着し49日間通水,各試験片上の従属栄養細菌数とET活性値を定期的に測定し,最終日には各試験片から細菌を単離,ET産生能力を算出し,遺伝子解析により菌種を同定した.Cu試験片は銅の酸化に伴う残留塩素消費のため従属栄養細菌が著しく増殖したが,ET活性値は他の試験片よりも低かった.Cu試験片はET産生能力が極めて高い特定のグラム陰性菌(Pelomonas puraquae等)の増殖を抑制できる可能性が示された.