土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第44巻
ごみ減量によるコスト・エネルギー効率性への影響を踏まえた廃棄物処理システムの構築に関する研究-都市規模に応じたバイオガスプラントの有用性について-
岡田 進太郎石井 一英藤山 淳史古市 徹
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 72 巻 6 号 p. II_217-II_228

詳細
抄録
 今後,人口減少や3Rの推進によるごみ減量により,都市の規模によっては現行の一般廃棄物処理システムの維持が困難になる恐れがある.一方,可燃ごみの処理方法としてバイオガスプラント(以下,BP)が注目されている.本研究では,特にコストとエネルギーの効率性に着目し,都市規模ごとに想定される課題解決のために果たすBPの役割を議論し,将来のごみ減量を考慮した効率的な処理システムを検討した.その結果,小規模自治体では生ごみ単独でのBPの維持は困難となる.中規模自治体では機械選別+乾式メタン発酵が有効である.大規模自治体では生ごみ分別+湿式メタン発酵が有効であるが,個々の自治体での応用的検討にあたっては既存の分別収集システム変更を考慮する必要があることを示した.
著者関連情報
© 2016 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top