抄録
社会インフラに対する予防保全型の維持管理が必要とされる中,「モノ」をインターネットに接続する技術(Internet of Things: IoT)を活用したモニタリング技術に大きな関心が寄せられている.本研究では,地下に埋設される水道管路とそこで発生する漏水に着目し,所与の個数(k個)の漏水センサーをどの仕切弁・消火栓に設置するのが最も望ましいかという施設配置問題(k-メディアン問題)の最適化を試みた.水道管路ネットワークが有する形状特性を考慮するため,センサー設置候補箇所の「受け持ち管路延長」を定義し,これによる重み付け方法を考案した.さらに,センサーが設置されなかった箇所周辺での漏水探索が不利になることを回避する目的から,定式化の一部を改良し,未設置の箇所から全てのセンサー設置箇所までの距離の総和が最小になる組合せを選択させるような改良を試みた.提案した最適配置計画モデルを用いたケーススタディにより,センサーの「配置」と「未配置」が適度に配分されるような計画代替案が得られることを明らかにした.