抄録
現行の化学物質の管理に関する法令では,化学物質が使用・排出後に上・下水道を含む都市の水循環の中で受けうる化学的処理により生成する副生成物の生成能については考慮されていない.そこで,オゾン,遊離塩素,クロラミンによる有害化学物質の生成能試験法を確立することを目的に検討を行った.8種のN-ニトロサミン,4種のアルデヒド,4種のトリハロメタンを対象物質とし,これらを生成する化学物質の生成能試験,試験結果の評価方法を検討した.PRTR情報および下水処理水量等の情報を基に下水中濃度を推定し,比較的高濃度かつ前駆物質となると予想される構造を有する物質を選出し,確立した生成能試験に供した.選出した6物質について合計15の定量的な生成率データを得た.