抄録
本研究では,最終処分場の延命化のため脱塩処理を考慮した都市ごみ焼却灰のセメント資源化モデルを構築した.まず,脱塩後の都市ごみ焼却灰を含むセメント原料の化学成分を考慮し,既存セメント工場の焼却灰受入余力を推計した.次に,受入余力を変化させ,清掃工場,既存セメント工場,リサイクルポート,エコセメント工場で脱塩処理する4パターンにおいて,コスト最小化を目的とするセメント資源化モデルを提案した.モデルによる分析の結果,清掃工場,既存セメント工場,リサイクルポートで脱塩処理する場合,総コストの大小関係は,受入余力の上限に影響を受けることがわかった.また,受入余力の上限にかかわらず,エコセメント工場を利用する場合,他の3パターンに比べ総コストを抑えられることがわかった.