土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第45巻
礫河原保全事業後の植生繁茂とその部分伐採が出水時の流況に及ぼす影響に関する実験的研究
池田 裕一飯村 耕介木原 健貴阿部 瑛太
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2017 年 73 巻 6 号 p. II_77-II_83

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抄録
 礫河原保全事業後に特に維持管理をしなければ,上流側に開いたU字型の植生領域が形成され,その周辺に細かな砂礫が堆積して外来種が侵入し,礫河原固有種の生息域が損なわれていく.室内実験で出水時の流況を検討したところ,礫河原上を主水路側へ集中していく流れが分岐して,U字型領域の中空部にも入り込み,U字型領域周辺に砂礫の堆積を促していること,群落背後では流速が極めて遅く細砂が堆積しやすいことを明らかにした.さらに,労力をあまりかけない維持管理法として,U字型領域を部分的に伐採した場合の流況を実験で検討したところ,U字型領域の後方部分を伐採するのが細粒土砂の堆積抑制には適切であることを示した.
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© 2017 公益社団法人 土木学会
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