抄録
都城盆地における地下水中の硝酸性窒素濃度と土地利用の関係を検討した.硝酸性窒素濃度は,2007年から2016年までの10年間の冬の2月と夏の8月に1,201箇所の浅井戸で観測されたものを用いた.土地利用は,2009年度と 2014年度に整備された国土数値情報の土地利用細分メッシュデータを基に,硝酸性窒素濃度の観測地点から一定距離内に含まれる土地利用種別の割合を用いた.土地利用種別として,田,その他の農用地,森林,荒地,建物用地,道路,鉄道,その他の用地,河川地及び湖沼の9項目を取り上げた.その結果,硝酸性窒素濃度の高い地点と低い地点の土地利用種別の傾向が明らかになった.また,硝酸性窒素濃度と相関の高い土地利用種別も明らかにした.このとき,硝酸性窒素濃度の観測地点からの距離による土地利用種別の割合に応じた相関係数の変化についても明らかにした.