抄録
迷入防止や混獲の対策として魚の行動を制御する方法があり,その方法の1つとして光の活用が挙げられる.光に対する反応が魚種によって異なることが示唆されているが,ウナギ等の底生魚を対象とした研究はほとんど行われていない.本研究では静止流体中に照射する光の明暗および色を変化させ,それらがウナギの稚魚であるクロコウナギの遊泳特性に及ぼす影響について検討した.最大全光束4000lmの光の色を紫,青,緑,赤,および白に変化させた結果,明暗および光の色の変化がウナギの行動特性に影響をほとんど与えないことが確認された.体長や尾数,照度,水温等の条件を変化させた際に異なる結果となる可能性もあり,今後の研究の発展が望まれる.