2019 年 75 巻 5 号 p. I_255-I_260
大雨によって河川に流出した流木による被害が全国でみられる.一例として,2016年の岩手県豪雨災害における小本川の氾濫がある.一方,2017年7月に秋田県の雄物川にて発生した洪水では,橋梁や農地への流木の堆積が確認され,堆積した流木は針葉樹の杉であった.流木の流出過程を知ることは重要であるため,本研究では実在する橋梁をモデルとし,杉を用いた水理模型実験を行った.実験では,橋梁への流木の堆積数と橋梁の上流側と下流側の水位の変化に着目した.その際比較対象として流木の長さ,混合流木の平均長さ,流量などに関して複数のパターンを用意し結果をまとめた.実験より,流木長が長いほど橋梁への堆積が多いことが判明したが,水位は流木長に関わらず一定であった.