土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第47巻
人口減少時代の都市緑地のグリーンインフラとしての活用方策‐茨城県守谷市における大規模住民アンケートの結果から‐
上野 裕介前田 有香長谷川 啓一南崎 慎輔福島 晶子
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2019 年 75 巻 6 号 p. II_169-II_176

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抄録

 人口減少時代に突入した日本では,緑地や公園に対するニーズにも変化が生じている.今後の街づくりを考える上で,このような緑地や公園をグリーンインフラとして有効活用し,持続可能かつ自然と調和した暮らしやすい都市に転換していくための方策が求められている.しかしながら市民の緑地や公園に対するニーズは一様ではなく,年代や世帯構成,ライフスタイルなどによって異なる可能性が高い.そこで本研究では,茨城県守谷市を対象に,大規模アンケート調査(配布5,238世帯,回収1,332部,回収率25.5%)を用いて市民の緑地に対する意識の違いを明らかにした.潜在クラス分析と決定木分析の結果から,主に年代(40代以下と50代以上)や子育て経験,世帯収入などの違いによって緑地へのニーズが異なることが分かった.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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