2019 年 75 巻 6 号 p. II_29-II_37
社会的変化としての高齢化による健康に配慮すべき人の増加や,地球的変化としての気候変動による暑熱環境の悪化する中で,健康維持,増進のために成人,高齢者が,安全にかつ,より積極的に都市空間に外出するための機会や場所の提供が求められる.本研究では,吹田市内に新設された健康増進を目的とした公園と摂津市内に新設された子どもの遊び場としての公園の利用実態を調査し,利用者属性や利用方法を比較し,健康増進型公園の特徴について考察した.また,健康増進型公園での実態調査に基づき,暑熱環境と運動行動の関係性を分析した.その結果,健康増進公園の主な利用者は,成人と高齢者であり,多くの利用者が健康遊具を用いた運動を行っていることを確認し,さらに,4割程度の利用者が熱中症リスクの高い状況で運動をしていることを確認した.