2019 年 75 巻 6 号 p. II_87-II_99
本研究では,サーモセレクト方式ガス化溶融炉における,エネルギー回収技術を導入した際の熱収支モデルの作成と技術導入時のGHG削減効果と費用対効果の推計を目的とし,株式会社クリーンステージのサーモセレクトプラントをモデル施設として分析した.モデル施設の熱収支解析をもとに,適用可能なエネルギー回収技術を導入した場合のGHG削減効果を推計した.加えて,技術導入時の費用対効果について推計した.分析の結果,サーモセレクトでは,GHG削減,費用対効果の両面において,ガスエンジン発電設備が最も優位な適用技術であることが明らかとなった.