2020 年 76 巻 5 号 p. I_1-I_8
地下水の硝酸性窒素汚染は世界中で深刻化しており,研究対象地においても,地下水環境基準の超過率は高い状態にある.一般に土壌中の成分の溶出量や含有量を調べるには,振とうによるバッチ試験が適用される.本研究では,カラム試験で得られる破過曲線から硝酸イオン溶出量を評価し,バッチ試験による溶出方法の妥当性について検討を加えた.その結果,硝酸イオンの場合,溶出カラム試験では固液比1:3で十分溶出されることが可能であることが分かった.さらにこのことを評価するため,攪拌による溶出方法を加えた3種類の試験方法で比較したところ,ほぼ同程度の硝酸イオン量を溶出させることが確認された.