2022 年 78 巻 1 号 p. 30-41
地球温暖化対策のオプションであるCCS(Carbon dioxide Capture & Storage)におけるCO2地中貯留に関して,当社の第2選択肢としてCO2ハイドレート貯留を研究している.これまでにCO2ハイドレート貯留のポテンシャル海域や貯留可能量などを報告している.さらに,CO2ハイドレート貯留は,海底下地層の温度・圧力が支配することから,日本周辺海域の約175万点のデータを海水温–圧力関係に整理し,太平洋と日本海について,それぞれ定式を本報告に示した.ここにおいて,海水と海底面の接触点の温度が一致する場合,これらの定式は海底面の温度の推定に利用できると考える.