2022 年 78 巻 5 号 p. I_157-I_162
近年,気候変動により記録的な豪雨が多発しており,各地で甚大な被害をもたらしている.このような豪雨に対して,将来変化を適切に評価し適応策を講じることが重要とされている.我が国では国土交通省による提言等で大量アンサンブル気候予測データを用いた治水計画が進められている.同データは降雨の時空間分布を踏まえた洪水リスク評価が可能であり,本研究では洪水リスク評価を行う際に重要な降雨波形の将来変化分析を行った.降雨継続時間が長くなるにつれ,後方集中型の降雨の割合が多くなることや将来では降雨強度が15~20mm/h程度の雨が長時間降り続けるイベントが多い傾向にあることを示した.