2022 年 78 巻 5 号 p. I_225-I_231
近年,全国で線状降水帯を伴う豪雨災害が多発しており,本研究では防災上の観点から閾値を満たす 3時間雨量の降水帯の形状と停滞時間から線状かつ停滞する降水帯を定義している.北海道で洪水・土砂災害が発生した事例を基準に線状かつ停滞性を有する豪雨を定義を見直し,観測および大量アンサンブルデータに適用した.その結果,観測及び過去気候に対して,将来気候では線状かつ停滞性を有する豪雨に起因する降雨量は増加傾向になり,特に過去にほとんど発生しなかったオホーツク海側で強い倍率を示した.また降雨帯の平均雨量の上昇に対し,発生数が大きく増加していることが明らかになった.また北海道周辺での海面水温が比較的に高い気候モデルにおいて,その増加傾向は強まる特徴が見られた.