抄録
RCD工法では厚さ75cmまたは1mで敷均された超硬練りコンクリートを振動転圧で締固めるが,締固めされたリフト内の鉛直方向のコンクリート強度などの特性分布の偏りがしばしば課題とされる.本研究では,1mリフトのRCD工法の試験施工からコアを採取し,圧縮強度試験や超音波伝播速度の測定を行うとともに,X線CT法を適用してRCDコアの粗骨材率,空隙率,モルタル平均CT値の分布を評価した.この結果,粗骨材率はほぼ一様に分布していたが,モルタルの平均CT値や空隙率の分布はコアの上部と下部で異なる傾向が確認された.また,CT画像よりコアの上部では粗骨材周辺の空隙の存在が確認され,この空隙がリフト内の強度などの特性分布に大きな影響を与えると推論した.