抄録
本研究では油分としてベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,キシレンおよび脂肪族TPHを対象として,著者らが開発した地圏環境リスク評価システム(GERAS-1)を用いて暴露・リスク評価を行った.
油分中の各化学物質の暴露経路は異なっており,ベンゼンなど揮発性の高いものでは大気経由,炭素数の大きいTPHなど,土壌への残留性が高い物質では土壌摂食というように,各化学物質で異なっていた.懸念レベル値としては,ベンゼン0.03mg/dm3,トルエン1mg/dm3,キシレン1mg/dm3,エチルベンゼン0.4mg/dm3と算出された.一方,脂肪族TPHの懸念レベル値としては,TPH(C6-C16)200-2000mg/kg程度, TPH(C16-C34)で30000-40000mg/kgと算出された.