抄録
3Rsの推進を通じた天然資源の節約と環境負荷の低減は,世界的な課題となっている.3Rsの推進においては,リサイクル原料の受け皿となる製造業が存在するかなど各国の国情を踏まえる必要があるが,どの国においても適正な廃棄物処理が3Rs推進の第一歩である.アジアにおいて,政策担当者を対象に実施したアンケート調査の結果によれば,アジアの各国は医療廃棄物や容器包装廃棄物などの問題に直面している.また,廃棄物処理やリサイクルの過程における水質汚濁や大気汚染といった問題や,制度面,財政面,技術面での課題を抱えている.こうした問題の解決や課題の克服に向けて,日本は各国の現状を踏まえた国際協力の実施や,廃棄物発生量の抑制などにおいて,一定の役割を果たしうる.