土木学会論文集G
Online ISSN : 1880-6082
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和文論文
硫黄酸化細菌を利用したメタン発酵槽の微好気環境下におけるバイオガス脱硫
小林 拓朗李 玉友久保田 健吾原田 秀樹前田 武己河合 和保吉田 尊彦
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2009 年 65 巻 2 号 p. 104-113

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抄録
 メタン発酵プラントにおいて,発酵槽気相部へ微量の空気を吹き込むことによるバイオガスの生物学的脱硫の実証実験を行った.発酵槽のHRT25日で平均3500ppm程度の濃度であったバイオガス中の硫化水素は,空気吹き込み開始後は平均1100ppm程度の低水準で推移し,生物脱硫が乾式脱硫の負荷軽減に実用可能であることが実証された.発酵槽内部にはTS比90%程度のS0を高度に蓄積したsulfur matが形成された.微生物群構造解析から,mat内では硫黄酸化細菌Halothiobacillus neapolitanusSulfurimonas denitrifiacansに近縁な細菌が微好気環境で硫黄生成を行っていることが示唆された.活性試験の結果,水分含量の大きいmatの方が高い脱硫活性を持つことから,微生物の生息環境として最適な脱硫スペースの設計の必要性が示唆された.
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© 2009 社団法人 土木学会
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