土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
グラウンドアンカーのリフトオフ試験から求めた荷重-変位曲線の特性評価
藤原 優酒井 俊典
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2018 年 74 巻 3 号 p. 357-373

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抄録

 斜面に設置されたグラウンドアンカー(以下,アンカー)は,大部分が地中に存在し,直接引張り材を確認することが困難な状態にある.アンカーのリフトオフ試験は,一般に残存引張り力を確認することを目的として行われているが,試験から求めた荷重-変位曲線はアンカーの状態を推定するための手掛りとなる.しかし,油圧ジャッキを用いてアンカーに与える引張り荷重は,アンカー体部の定着方式の違いにより異なる伝達状況を示すことに加え,アンカー頭部の定着方式の違いがグラフ形状へ与える影響など,明らかにされていない点が多くある.本研究は,アンカーの実物大試験体などを用いたリフトオフ試験の分析結果から荷重-変位曲線の特性を評価した.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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