土木学会論文集C(地圏工学)
Online ISSN : 2185-6516
ISSN-L : 2185-6516
和文論文
河川堤防への降雨浸透と浸潤状態予測に関する一斉解析からの知見
新清 晃西村 聡藤澤 和謙竹下 祐二河井 克之佐古 俊介森 啓年山添 誠隆太田 雅之
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 75 巻 4 号 p. 398-414

詳細
抄録

 洪水時の河川堤防安定性照査には,事前降雨を想定し,不飽和浸透流解析により堤体内の水圧状態を予測する過程が含まれ,その結果は堤体の浸透破壊,堤体・基盤層のパイピング破壊,非洪水時の堤体変状に対する安定性評価などに適用される.本論文では,堤体への降雨浸透に対する不飽和浸透流解析の適用性と,適用時の実務上の注意点を抽出するため,土木学会地盤工学委員会堤防研究小委員会WG2で検討してきた内容と,その中でも特に一斉数値解析からの知見をまとめた.Richards式を適切にコーディングした不飽和浸透流解析は,非線形の強い問題でも,空間・時間離散化などユーザー側の判断には大きく依存せず,実務上問題のない精度で解を得られること,同一断面問題に対する解析結果の相違は断面・降雨入力等の解釈やモデル化に由来することが示された.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top