2020 年 76 巻 3 号 p. 221-234
フィルダムのコアゾーンなどの遮水性盛土の締固めでは,通常,粒度などの土質,含水比,締固めエネルギーを適切に管理し,締固めた盛土での試料採取,乾燥密度,含水比の現場測定を,あるいは現場透水試験も行い,品質を確認する.しかし,これらの品質確認は抜取検査であるために多くを実施できず,その頻度から盛土全体の品質の一様性の確認が難しい.著者らは地盤剛性指標Sに基づく遮水性能評価法を,室内試験と現場試験の結果に基づき検討し,フィルダムの実施工に適用した.その結果,土質と締固めエネルギーレベルなどの施工条件をSの許容上限値を決定した盛立試験と同じに保てば,Sの上限値管理によって現場透水係数が許容上限値以下であることを間接的ではあるが迅速に確認できることが分かった.