2020 年 76 巻 3 号 p. 320-330
プレキャストL型擁壁は,製品延長が2m以下で製品間が剛接でないため,通行する車輌の後輪荷重を直接受けている.また,通行車輌の輪荷重は,擁壁に静的に作用するのではなく,載荷,除荷が不規則に繰返されている.本研究では,小規模な箱を作製して裏込め材を詰め,表面に繰返し載荷を行い,箱壁面に作用する水平応力を測定する実験を行った.実験結果を基に,道路に設置されたプレキャストL型擁壁のたて壁に作用する水平応力を,Boussinesqの式に係数を乗じた近似式で表現することを試みた.結果として,輪荷重の繰返し載荷でプレキャストL型擁壁たて壁に作用する断面力は,等分布荷重10kN/m2による断面力よりも大きくなる場合があることがわかった.