2020 年 76 巻 3 号 p. 295-305
高レベル放射性廃棄物の地層処分におけるベントナイト系緩衝材は,数万年単位の長期間にわたって高温・高圧の複雑な地盤深部の環境下に晒されるため,膠結作用を受けて固結し,膨潤性や低透水性など,緩衝材の要求性能に係わる物理特性が変化する可能性が考えられる.本研究では,自然地盤中において続成作用を受けて生成され,かつ産地・地質年代の異なる3種類のNa型ベントナイト原鉱石から,不攪乱供試体,再構成供試体を作製し,膨潤圧,一次元膨潤変形特性について調査し,膨潤特性における膠結作用の影響に関して実験的に評価した.その結果,不攪乱供試体では膠結作用の影響により,再構成供試体に比べて膨潤特性が低く留まり,原鉱石の地質年代が古くなるにつれて低下する傾向がみられた.