抄録
洪水時,河川湾曲部では,河岸の損壊や河床の過度な洗掘等の危険性が高まる.これらを回避するには,高速流の河岸への接近を制御することが必要である.本研究では,その制御法としてジグザグ粗度に注目した.昇配列,降配列,鉛直配列,合成配列の4種類のジグザグ粗度を湾曲水路の側壁に設置し,電磁流速計を用いて主流速分布の特徴を検討した.その結果,ジグザグ粗度の種類に応じて,それぞれ固有の主流速分布が形成され,側壁付近の低速領域の形状が変化し,二次流れの形成にも寄与することが推察された.とくに,合成配列の粗度を設置した流れ場では,水衝部や外岸部への高速流の接近を回避できる可能性が見出された.