土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
特集(平成30年西日本豪雨災害特別企画)
大学生による災害ボランティア活動と自己効力感との関連
松村 暢彦楠 知暉片岡 由香
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 75 巻 1 号 p. 165-171

詳細
抄録

 阪神・淡路大震災以降,災害ボランティアの注目度が高まっており,その中でも大学生による災害ボランティア活動が重要視されている.そこで本研究では,平成30年7月豪雨での愛媛大学における大学生の災害ボランティア活動の実態を把握するとともに大学生による災害ボランティア活動と自己効力感との関連性を明らかにすることを目的とした.アンケート結果からは,日頃の大学生活での活動が社会人基礎力に影響を与え,さらに自己効力感や重要性認知を通して災害ボランティア活動の行動変容につながっていくことが示された.このことから,大学では正課活動とともに部活などの正課外活動にも尽力できる環境づくりや支援が将来災害が発生した際の大学生の災害ボランティア活動の参加促進に繋がることが示唆された.

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top