2020 年 76 巻 2 号 p. I_907-I_912
近年の豪雨災害において,流木発生に伴う河道内やその周辺のインフラ施設(橋梁など)への被害が多発している.古くから橋脚の局所洗堀に関する研究がなされているが,流木捕捉時を考慮した研究は限定的である.本研究では,小型模型実験を行い流木捕捉条件(設置高さと流木密度)を変えて橋脚周辺の局所洗掘・堆積に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする.その結果,流木設置高さが底面付近かつ流木密度が大きい条件時には洗堀抑制効果を発揮することが分かった.また,本研究では新たな洗堀対策工として流木捕捉状況を応用した“環状捨て石工”を提案した.本対策工は橋脚周辺の洗堀を大幅に抑制すると共に,従来の対策工よりも施工範囲を狭めており,効率的で高い耐洗堀性が確認された.