2020 年 76 巻 2 号 p. I_955-I_960
落差部下流側での河床低下対策について様々な検討がされているが,洗掘現象を引き起こす潜り込み流れを改善させる提案が少ない.最近,落差部下流側で主流を水面付近に向かわせる流況を形成させ,河床への負荷を軽減させる石組み粗礫斜路式減勢工を提案している.本研究では,限界水深に対する落差高さが小さい低落差部を対象に,落差部直下で跳水を形成させた場合,石組み粗礫斜路を落差部に設置した場合,および石組み粗礫斜路と護床ブロックを併用して落差部に設置した場合で,射流から常流へ遷移する流れを対象に落差部下流側の流速特性について比較検討を行った.その結果,主流の位置や底面流速の減衰状況などから,粗度を有する斜路を用いた減勢方法では,跳水式減勢法と比べ河床保護に対して効果的であることを示した.