2021 年 77 巻 1 号 p. 167-173
近年,未曽有の豪雨による水害が我が国各地で発生しているが,そのような過酷な状況下でも,高速道路は「命の道」として機能を果たすことが求められる.折しも令和2年7月に発生した豪雨は,熊本県を中心に大きな被害をもたらした.高速道路においては長期通行止めを伴う被害こそ免れたものの,トンネルコンクリート版の浮き上がり,のり面崩壊等の被害が発生した.同区間を管理する西日本高速道路株式会社九州支社熊本高速道路事務所では,利用者への影響を最小限にとどめるべく,早期の復旧に努めた.また被災地支援として,通行料金の無料措置ならびに沿線住民に対する緊急開口部の開放等を実施した.本報告では,当事務所における上記の対応状況について整理したものである.