2021 年 77 巻 2 号 p. I_283-I_288
近年,降雨量の増加に伴い,中小河川の氾濫が頻発している.中小河川は流域面積が小さいことから,流出解析に使用する標高データの空間解像度が重要となる.そこで,本研究では,空間解像度の異なる4つの標高データ(Asia 30,Asia15,5次メッシュ,Japan Flow Direction Map (JFDM))を用いて流域面積155.5km2の中小河川に対して,流出解析を実施した.その結果,JFDMの空間解像度を3倍にした77m×92mを用いた場合,Nash-Sutcliffe係数が高い値が得られた.