2021 年 77 巻 2 号 p. I_403-I_408
近年頻発する豪雨により,流路変動を伴う橋台の被災事例が増加している.そこで本研究では,蛇行モデルの基礎式から河岸侵食の説明変数を抽出し,それを用いて河岸侵食幅を統計的に推定する手法を提案した.さらに,半橋長と推定侵食幅の比を用いて,河岸侵食による橋梁被災リスクの評価を試みた.研究の結果,河岸侵食を勾配,曲率,流域面積,雨量強度,地質条件で推定できることを明らかにした.また,ペケレベツ川の橋梁を対象に,半橋長と推定侵食幅の比を求めた結果,比が1を下回ると橋梁が被災する可能性が高くなることを確認した.