2021 年 77 巻 2 号 p. I_793-I_798
本論文では,砂床河川である芦田川下流での樹木伐開と河道修整後の砂州上の河床変動や植生の遷移状況を把握するためにUAVによる調査解析,および数値解析を行った.その結果,砂州を横断的にみると,流心部に近い所に砂,中央部に礫,右岸植生(葦)との境界付近は砂と礫から構成されている.砂州の特徴として,平瀬から早瀬へと蛇行し変化する箇所に,湾曲部の外側には砂が堆積して,新たな州が形成される.また中州と水面の境から比高差が1.5m以上の場所では植生が繁茂し,1.5m以下の砂州の場所では植生の繁茂はあまり顕著ではなく,砂州と水面との境目付近には水分補給により草本類が繁茂している.河床変動解析を行った結果,流量が70m3/s以下の小規模出水においても粒径が2.3mmよりも小さい砂礫が,流水とともに砂州上を移動することで河床形状に影響を及ぼしていることがわかった.